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フィンランド教育 コラボレーション

フィンランドの教育システムやウェルビーイングの文化に注目し、それを日本に取り入れる動きが進んでいるようです。フィンランドの教育システムが注目される理由の一つは、その成果が幸福度や生活の豊かさに直結しているとされているからでしょう。

フィンランドの教育システムが特筆される点にはいくつかの要因があります。

  1. 個々の生徒を尊重する文化: フィンランドの教育システムは、一人ひとりの生徒の個性や興味に焦点を当てています。このアプローチにより、生徒たちが自信を持ち、自己実現に向けて成長することができます。
  1. 厳しい競争や評価のない環境: フィンランドの教育システムは、競争や厳しい評価に重点を置かず、生徒たちが自分と他の人を比較することなく、学ぶ環境を提供しています。これにより、ストレスが軽減され、生徒たちがよりポジティブな学習体験を得ることができます。
  1. 教師の専門性とリーダーシップ: フィンランドの教育システムでは、教師が高い専門知識を持ち、自律的にリーダーシップを発揮します。教師が生徒たちを導き、支援することで、生徒たちの学習体験が豊かになります。
  1. 均等性と包摂性: フィンランドの教育システムは、社会的な均等性と包摂性を重視しています。すべての生徒が公平に教育を受ける機会を持つことが重要視されており、結果として、社会的な不平等が軽減されます。

これらの要因が相まって、フィンランドの教育システムは生徒たちの幸福度や生活の豊かさにプラスの影響を与えています。このようなアプローチや文化を日本でも取り入れることで、より良い教育環境や社会的な繁栄を実現する可能性があることに注目しています。

2021年よりISNはフィンランドの大学、教育、エキスパート、学校長等と一緒に先生たちのトレーニングプログラムをコラボレーション開発しています。

2022年、フィンランドにて現地の大学を見学しました。大学教育学部と、Teacher’s Schoolと呼ばれる、と呼ばれる先生たちが実践する教員になる生徒たちが実践を積む小学校、中学校、インターナショナルスクールが訪問の中心でした。そこでは、メンターと呼ばれる経験の高いクラス担任や、専科の先生たちのクラスを、主にそれぞれの学年の授業を通して1日視察します。その後、その場で学んでいる教育実習中の先生たちや、廊下にいる生徒たちとも沢山お話ししました。そのいくつかは、インタビューの時間にもなりました。今回の視察は大学の活動を中心に実施されましたが、現地にいると学びの環境のみならず、街の様子や機能、人々の言葉、そして学びの中にも、一人ひとりの個性だったり、生活の、そして考え方、思考の豊かさであったり、いわゆるウェルビーイングの発想や文化が国として定着しているように感じられました。もちろん犯罪や問題もありますが、主流の考え方、向かっていこうとしている方向、という意味です。

IB校のISNとって、コンセプトベースの考えを深め、ウェルビーイングを中心に先生たちの Inquiry Based Learningの環境が研究されるのは誰にとっても有益です。ISNによる現地での研修、交流がきっかけとなり、その後も定期的に、フィンランドの大学の代表者の人たちとISNスタッフ全体のオンラインミーティングや、ブレインストーミングのセッションが続きます。

2024年4月開園の中野キャンパスでは、少しずつフィンランドのウェルビーイングの概念が取り入れられ、いろんな人に興味を持ってもらえたらと思います。